乳がん予防・更年期障害に大豆イソフラボン

女性ホルモン様作用を持つ天然成分

矢澤 一良 著 1998.07.28 発行
ISBN 4-89295-389-X C2177  文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


大豆のえぐ味に秘められたパワー

乳がん予防・更年期障害に大豆イソフラボン

大豆と日本人のつきあい
いま欧米では、更年期や閉経後の女性の強い味方として「大豆」が脚光を浴びています。
大豆は、もともと大陸(中国説、シベリア説などがある)原産の植物で、日本には水稲とほぼ同時期の弥生時代に伝来したといわれています。
以後、煮豆をはじめ、豆腐、納豆、油揚げ、おから、湯葉、味噌、醤油など、さまざまな形の大豆食品が考案され、わが国独自の大豆文化≠ェ築かれていきました。

大豆の伝来で食が豊かになった
大豆の登場は、日本の質素な食卓に豊かな彩りを添える結果となりました。
彩りとは、なにも見た目ばかりをいうのではありません。栄養的にも、大豆の存在は非常に貴重なものでした。
なにしろ、つい近年にいたるまで、日本人の大半は、米ならぬ雑穀を中心に食生活を営んできました。その雑穀にいくぶんの魚介類と野菜が加わるだけの、ごく貧しい食生活を延々と続けてきたわけです。
ところが、それにも関わらず、多くの日本人が極度の低栄養状態におちいることもなく、しっかり健康を保ってこれたのは、大豆と魚介類をうまく食生活に取り入れたことが大きいでしょう。

欧米人が注目する大豆の新パワー
大豆の栄養価は、完全食品といっていいほど非常にすぐれています。良質のたんぱく質を多く含むほか、ビタミン・ミネラルも豊富で、最近は成人病に卓効を示す有効成分も続々発見されています。
しかしながら、現在、欧米で最も熱い視線がそそがれているのは、これまで知られていた有効成分とはまったく別の「イソフラボン」という物質です。
イソフラボンそのものは、決して新しい物質ではありません。大豆中に存在することは以前から知られていました。しかし、それはあくまで不快な味、すなわち「渋味」「えぐ味」の原因物質としてむしろ疎ましがられていたのです。
それが、最近の研究で、大豆をよく食べている日本女性は、大豆をほとんど食べる習慣のなかった欧米の女性にくらべて、更年期障害や骨粗鬆症、乳がんなどの発生率がきわめて低いことが明らかになってきました。
そこで、世界の研究者が躍起になって大豆中の有効成分を探っていくうちに、この「イソフラボン」の真の価値が次第に明らかになってきたのです。

胚軸に多いフラボノイドの一種
イソフラボンは、大豆の種子、特に胚軸と呼ばれる芽の部分に多く含まれるフラボノイドの一種です。現在までに、ダイゼイン、ゲニステインを代表とする15種類の大豆イソフラボンが確認されています。そして、大豆中には糖が結合したダイズイン、ゲニスチンとよばれる配糖体という化学形態で含有されています。
大豆のほか、葛根やクローバーなどにもイソフラボンは含まれていますが、日常の食生活の中で摂取できるのは、そのほとんどが大豆および大豆製品由来のものに限られます。


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