痴呆症、うつ、ADHDに克つホスファチジルセリン

高齢化・ストレス社会から脳を守るブレインフード

矢澤 一良 著 2002.04.27 発行
ISBN 4-89295-426-8 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


現代人の脳に役立つブレインフード

痴呆症、うつ、ADHDに克つホスファチジルセリン

現代人の脳は、いま非常にあやうい状況にあります。
まず社会の高齢化によって、年配者では痴呆症の問題が深刻です。わが国の痴呆症の患者さんの数は、すでに一三〇万人にのぼり、二〇年後には三〇〇万人近くまで達するともいわれています。

しかも、痴呆症は、脳卒中に引き続いて起こる「脳血管型」と、原因不明で起こる「アルツハイマー型」に大別できますが、いま日本で急増しているのは後者のほう。こちらのタイプは原因がわからないだけに脳血管型よりやっかいで、治療法はもとより、予防策さえほとんど確立されていないのが現状です。

また、幸い痴呆症はまぬがれたとしても、年をとるにつれて脳の働きが鈍ってくるのは誰しも避けられません。定年後に楽隠居できる身分ならともかく、いまや定年の延長が検討・実施され、高齢者の再就職も珍しくない時代、脳の老化を防ぐことは、もはや自己満足のためだけでなく、社会的な要請でもあります。
脳があやうい状況にあるのは、年配者だけではありません。

例えばここ最近、新聞や雑誌などで「中高年の自殺」「サラリーマンのうつ病」「自律神経失調症に悩む女性」「キレる若者」「ADHD(注意欠陥多動性障害)の児童」といった言葉をよく目にします。
これらはすべて脳の機能障害に起因しているのは確かで、その背景にはストレスの関与が指摘されています。

ストレスが継続して負荷されると、痴呆症同様、脳の神経細胞がどんどん破壊されます。それが精神面をゆるがし、右記のような症状や行動を誘発すると考えられているのです。
いずれにしても、脳の機能障害に対する決定的な治療薬はいまだ存在しません。もちろん、専門の病院へ行けばさまざまな薬が用意されていますが、脳というデリケートで精緻な組織のトラブルを、化学薬品でうまく調節するのはきわめて難しいことなのです。

そこで最近は、脳のトラブルに対して、栄養の面からアプローチしようという動きが活発になっています。
すなわち、毎日の食生活で脳に十分な栄養を補うことで、脳の自然治癒力を最大限に引き出し、痴呆症やストレスに負けない脳、ひいてはそれらに打ち勝つ脳を構築しようというわけです。

本書でとりあげる「ホスファチジルセリン」は、まさに現代人のあやうい脳に活力を呼び覚ます、うってつけのブレインフード(脳機能改善食品)です。

欧米では、すでに五〇年以上前からホスファチジルセリンの効能を探る研究が繰り返し行なわれてきました。その詳細は本文で紹介しますが、痴呆症や精神面のトラブルに対して絶大な成果をみています。
ホスファチジルセリンは、年をとってからのクオリティ・オブ・ライフ(生活の質)を高める逸材として、あるいはストレス社会を乗り切る原動力として働き、高齢化社会の「予防医学」の実践に役立ち、よりよい人生をサポートしてくれることでしょう。


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