天然の沈痛食品MSMで関節元気

変形性膝関節症、リウマチ、スポーツ障害に

本田 真樹 著  矢澤 一良 監修 2006.11.05 発行
ISBN 4-89295-618-X C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


慢性の痛みを緩和する

天然の沈痛食品MSMで関節元気

痛みの伝わる経路を遮断
変形性関節症に対するMSMの効果は、単一のはっきりしたものではなく、多数の複合した作用によって生み出されます。
第一に、MSMは脳に痛みが伝わるのを抑える働きがあると考えられています。
痛みというのは、何か体にとって良からぬことが起こったことを知らせる電気化学的なSOSともいえます。
脳への伝達経路はいくつかあります。
体に発生した痛みのメッセージを素早く脳に伝える役割を担っているのは「アルファ・デルタ・ファイバー」と呼ばれる伝達経路です。
痛みの繰り返しにより、この経路による回路が形成されたあとで、痛みの全般的なメッセージを担うもう一つの伝達経路があります。
これは自律神経系に属する「Cファイバー」と呼ばれるもので、主として関節炎にみられるような慢性の痛みに関係しています。
DMSOが、このCファイバーを経由する痛みのインパルス(電気信号)を遮断することが実証されています。これはDMSOが、体内でMSMに変化し、MSMが発揮した効果と考えられています。

MSMは軟骨の温存にも重要
第二に、MSMは軟骨の変性を防ぐうえでも役立っています。
軟骨は、コラーゲンと呼ばれる線維状のたんぱく質の網目に、コンドロイチン硫酸などのネバネバ物質がくっついてできています。MSMに含まれる有機イオウは、コンドロイチン硫酸の材料としても重要です。コンドロイチン硫酸は、軟骨がクッションの役割を果たすのに重要な貢献をしています。
つまり、コンドロイチン硫酸の硫酸基が解離し、OH基とともに陰性に荷電して(コンドロイチン硫酸)鎖を互いに反発、離れさせ、保水性や耐衝撃性を与えてクッションの役割を果たしています。
さらに、コンドロイチン硫酸が、コラーゲンの網目にしっかり結合し、網目構造を維持していくためにも、イオウ(硫酸側鎖)の存在が欠かせません。
実際、変形性関節症の患者さんの関節軟骨では、イオウ含量が少ないとの報告もでています。

血管拡張、血流増加にもプラス
DMSOと同じように、MSMにも、塗布したり、口から摂取したり、入浴(MSM入り)することにより、血流をよくし、血管を拡張することが臨床的に確認されています。
血流が改善されれば、関節の血行もよくなり、回復も早くなります。

筋を弛緩し、筋のけいれんを緩和
傷害や炎症には、筋肉のけいれんを伴うことがよくあります。
けいれんに続いて、痛みや機能障害が発生しますが、このときMSM入りのジェルやクリームを患部に塗ると症状が改善されます。また、MSMを口から摂取しても、筋肉の弛緩効果が得られます。

温泉とMSM
古くから世界中で、皮膚病や関節炎の治療に「温泉」が利用されてきました。
例えば、グルジア共和国のトビリシでは500年前から、またイスラエルの死海の温泉地帯では18年前から泥パックやイオウ風呂を利用した治療が開始されています。
一方、日本でもいろいろな病気の治療に温泉が利用され、それぞれの泉質と効能の関係が調べられてきました。この結果、イオウ泉と硫酸塩泉は、関節炎・筋肉痛・腰痛・慢性皮膚疾患に効果のあることがわかりました。
「関節にいい」といわれている温泉は、たいていイオウが豊富にふくまれていることは経験的にも知られています。


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