美肌をつくる蜂蜜の王様マヌカハニー

抗菌物質「MGO」でピロリ菌や虫歯菌に打ち勝つ

寺尾 啓二 著 2009.02.28 発行 ISBN 978-4-89295-631-7 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


創傷などの皮膚疾患を改善する

美肌をつくる蜂蜜の王様マヌカハニー

治療にハチミツを使う理由とは
ニュージーランドなどでは、外科手術後の創傷、各種の細菌に感染した創傷、皮膚潰瘍、ヤケドなどの皮膚疾患の治療において、ハチミツを使用しています。その中でも、マヌカハニーは、他のものよりも効果の高いことがわかっています。
マヌカハニーに限らず、ハチミツが皮膚疾患の治療に使われるのは、抗菌性以外にも、主に次のような働きがあるためです。

★粘性を持ち、創傷の表面を覆うことにより、交差感染(体外からの細菌の侵入による感染)を予防する。
★高い浸透圧により、組織からの滲出液を吸収し、創傷の水分環境を適切に保つため、組織の成長を促し、治癒後にくぼんだ瘢痕が残らない。
★主成分の糖質を、感染細菌がアミノ酸よりも好んで利用するので、不快臭の原因となるアミン類やメルカプタン類に代わり酪酸が生成され、創傷の不快臭が除去される。
★細菌が増殖しがちな死んだ細胞などを分離しやすくし、壊死組織の自己消化作用で、創傷が清浄になる。
★抗菌物質である過酸化水素が線維芽細胞や上皮細胞の増殖を促す働きで、創傷の修復に役立つ。
★炎症を引き起こしている細菌に対する抗菌作用だけでなく、直接的な抗炎症作用も持つ。

なぜ治癒効果が高いのか
マヌカハニーがほかのハチミツよりも治癒効果が高いことの要因の第一は、なんといってもMGO(食物メチルグリオキサール)の抗菌作用の強力さです。
ふつうのハチミツでは、体液で希釈されかつ中和されるという条件が整わないと、過酸化水素が発生せずに効果が期待できません。
対してMGOは常時存在しているので、どのような場合でも強力な抗菌作用を発揮できるのです。

糖尿病性皮膚潰瘍にも有効
糖尿病性皮膚潰瘍とは、糖尿病による末梢血管障害などが原因で、ふくらはぎより下の部分の皮膚などに潰瘍ができる疾患です。
ケガでできた傷がなかなか治らない、あるいは自然に傷ができてしまうといった症状であれば、この病気が疑われます。最悪の場合、足や足指の切断に至ることもあります。
八人の糖尿病性皮膚潰瘍患者を対象に、マヌカハニーの創傷治癒効果を調べた臨床試験があります。
患者は男性三人、女性五人で、毎週、医師がそれぞれの患者の創傷箇所にマヌカハニーを塗布し、四週間後、創傷の大きさを測定したところ、塗布前は、五・六二平方cmであった八人の創傷の平均値が、二・二五平方cmに減少しました。
また、痛みが軽くなり、不快な臭いもなくなったというこれらの結果から、糖尿病性皮膚潰瘍に対する治癒効果が明らかになりました

創傷表面のpHを下げる治癒効果
男性八人、女性九人の皮膚潰瘍患者を対象に、二〇箇所の潰瘍(三人の患者は潰瘍が二つある)の大きさの変化とその表面のpHの関係を調べた試験もあります。
アルカリ性を示す創傷表面への、酸性の性質を持つマヌカハニーの塗布は、治癒効果が期待できます。創傷表面のpHが低下するとプロテアーゼ活性が低下し、線維芽細胞活性が高まり、その結果、酸素放出量が増加し、創傷が治癒されるからです。
潰瘍の種類は、静脈性潰瘍五〇%(n=10)、混合原因潰瘍三五%(n=7)、動脈性潰瘍一〇%(n=2)、床ずれ五%(n=1)です。
マヌカハニーを塗布し始めてから二週間後、創傷表面の統計的に有意なpHの減少とともに、創傷の大きさも減少し、その相関関係が認められました。
pH八・〇以上の創傷に対してはその大きさの減少は見られなかったものの、pH七・六以下の創傷ではその大きさが三〇%減少し、pHが〇・一減少すると創傷の大きさは八・一%減少するという結果が報告されています(p<0.012)。


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