美肌をつくる蜂蜜の王様マヌカハニー

抗菌物質「MGO」でピロリ菌や虫歯菌に打ち勝つ

寺尾 啓二 著 2009.02.28 発行 ISBN 978-4-89295-631-7 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


MGOによる幅広い抗菌作用

美肌をつくる蜂蜜の王様マヌカハニー

新たな抗菌物質をUMFと命名
ハチミツの抗菌物質として知られる過酸化水素は、光や熱、および体の組織や血清中に存在するカタラーゼ酵素などにより分解され、抗菌活性を失いやすいのですが、モーラン教授の研究チームが発見したもう一つの抗菌物質は、これらの影響を受けずに効力を発揮します。
発見当時、この抗菌物質が何であるかは特定されなかったため、UMF(Unique Manuka Factor=ユニーク・マヌカ・ファクター)と名づけられました。そしてモーラン教授は、マヌカハニーの抗菌作用の強度の指標となる「UMF等級」とその決定法を考案しました。
黄色ブドウ球菌に対するマヌカハニーの抗菌効力をハロー試験法により測定し、その結果を、標準的な生体消毒薬であるフェノール(石炭酸消毒薬)の抗菌効力と比較し、等級の数値を決定する方法です。たとえば、フェノール一〇%溶液の抗菌効力と等しければ、UMF等級一〇となります。
数値が大きいほど抗菌作用が強く、一般的なハチミツのUMF等級は〇〜一程度、マヌカハニーでUMF含有量が少ないものは〇・五〜四程度、含有量が多いものは一〇以上です。
UMF一〇以上のマヌカハニーは、ニュージーランドでは医療目的で使用されています。

抗菌物質はMGOと判明
長年その正体が不明だった抗菌物質が、食物メチルグリオキサール(MGO)であることを明らかにしたのは、ドイツのドレスデン工科大学食品科学研究所のトーマス・ヘンレ教授です。二〇〇八年一月に発表した研究論文の中で、そのことが記述されています。
ヘンレ教授はMGOの分析方法を確立し、その方法を用いることで、いろいろな物質中のMGO含有量の正確な測定が可能になったために、抗菌物質をMGOと特定することができたのです。
MGOは、マヌカの花の中で生合成される物質です。マヌカハニーには、前項の成分表にあるように、およそ三〇〜七〇〇r/sのMGOが含まれています。
上段の表は、マヌカハニーにおけるUMF等級とMGO含有量との相関関係および、実際の分析値を示しています。当然のことながら、MGOの含有量が多いほど、マヌカハニーの抗菌作用は強くなります。
医療用に用いられているUMF等級一〇以上に相当するMGO含有量一〇〇r/s以上では、黄色ブドウ球菌、ストレプトコッカス・ミュータンス菌、ヘリコバクター・ピロリ菌、大腸菌、サルモネラ菌などやその他、さまざまな細菌に対する幅広い抗菌作用が確認されています。

※表省略

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