メタボ、がん、加齢に克つラクトフェリン

母乳に豊富な成分が全身の若返りに役立つ

原田 悦守 著 安藤 邦雄 監修 2007.11.29 発行
ISBN 978-4-89295-624-9 C2177  文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


最強の活性酸素の生成を抑える

メタボ、がん、加齢に克つラクトフェリン

ヒドロキシラジカルの生成阻止
老化の進行や病気の発生に、活性酸素が深く関わっていることは1章で説明しました。
活性酸素の中でもとくに恐ろしいのが、ヒドロキシラジカルです。
天然の抗酸化剤としてよく知られているビタミンEやベータカロテンは、このヒドロキシラジカルに対してほとんど無力です。
これに対してラクトフェリンは、ヒドロキシラジカルの悪さを阻止する力があります。ラクトフェリンは、ヒドロキシラジカルの生成を抑える働きがあるのです。

重金属イオンをキレートする
ラクトフェリンは、鉄や銅などの重金属イオンと強く結びつく(キレートする)性質があります。
鉄とすぐにくっついて赤色に変化することから、発見当初、ラクトフェリンは「赤いたんぱく質」と呼ばれていたほどです。
鉄や銅は、私たちの生命活動に必須のミネラルです。しかし、遊離した形の鉄イオンと銅イオンは、ヒドロキシラジカルを作り出す触媒として働きます。「フェントン反応」と呼ばれるものです。
ラクトフェリンは、そうした危険な鉄イオン、銅イオンをすみやかに捕まえて、ヒドロキシラジカルの生成を抑えるのです。

抗酸化作用を立証した研究
ラクトフェリンの抗酸化作用は、東京慈恵医科大学の坪田昭人先生の次のような動物実験で科学的に立証されています。
実験では、難病とされるウィルソン病のモデル動物「LECラット」が使われています。LECラットは、銅の代謝に異常があり、年をとるにつれて銅が肝臓にどんどん蓄積され、最終的にその酸化ストレスで劇症肝炎を起こして死亡します。
この実験でも、対照群のLECラットのうち、8匹中7匹が15週前後に集中して肝不全で死亡しました。
一方、ラクトフェリンを投与していたLECラットは、実験期間中に肝不全で死亡したのは12匹中わずか2匹にとどまったのです。

障害された遺伝子の回復も
ヒドロキシラジカルの生成を抑えるラクトフェリンは、遺伝子の障害を防ぐうえで大変有効です。
また、ラクトフェリンには、すでに障害された遺伝子の回復を促す効果も期待できます。
私たちの体には、遺伝子の変異を修復する酵素が存在し、がん予防の重要なカギを握っていますが、ラクトフェリンは遺伝子修復酵素の一つであるOGG1を保全する働きがあるのです。

女性が長生きする理由
いずれにしても、強力な抗酸化作用をもつラクトフェリンは、究極のアンチエイジング食品といえます。
ちなみに、女性は月経によって定期的に多量の鉄を排出しているため、男性にくらべて鉄によるフェントン反応のリスクは低くなります。
一般に、女性のほうが男性よりも長生きする傾向にありますが、その背景にはこうしたことも深く関わっていると考えられます。




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