メタボ、がん、加齢に克つラクトフェリン

母乳に豊富な成分が全身の若返りに役立つ

原田 悦守 著 安藤 邦雄 監修 2007.11.29 発行
ISBN 978-4-89295-624-9 C2177  文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


ガンとの闘いを有利に導く

メタボ、がん、加齢に克つラクトフェリン

複数の臓器で抑制効果が
ラクトフェリンの抗がん作用は、国立がんセンターの10年以上に及ぶ研究で次々と明らかにされました。
がんは、二段階の過程を経て発生するといわれていますが、国立がんセンターで実施された動物実験では、がんの発生段階のイニシエーション後、すなわち増殖および悪性形質の発現に至るポストイニシエーションの段階、または発がんと同時にラクトフェリンを投与すると、複数の臓器で発がん抑制効果が得られることが確認されています(表)。

がん抑制効果のしくみ
ラクトフェリンは、多様な作用でがんの抑制に働きます。その1つが、血管新生の阻害作用です。
がん細胞は、ある一定の大きさ以上に育つと、新しい血管を勝手に作りだして、人体の血管から栄養を奪いはじめます。ラクトフェリンは、こうした血管新生を阻害し、がん細胞を兵糧攻めにしてやっつける力があると考えられています。
また、ラクトフェリンには、がん細胞を攻撃する体の免疫能を活性化したり、がん細胞の自殺(アポトーシス)を促したり、一部の発がん物質の悪さを封じ込める作用も報告されています。
以上のような働きが相乗的に作用して、ラクトフェリンの大きな効果をもたらすと考えられます。

がんとの長期戦にも活躍
ラクトフェリンは、発がん予防のみならず、がんとの闘いにおいても大変心強い味方になります。
第一に、ラクトフェリンは、放射線療法のリスクを減らすうえで有効です。例えば、独立行政法人放射線医学総合研究所では、マウスに大量の]線を全身照射し、その後、2群に分けて、一方にだけラクトフェリンを投与する実験を試みています。
一ヵ月後、ラクトフェリンを与えなかった群の生存率は50%だったのに対し、ラクトフェリン投与群では92%ものマウスが生き延びたのです。ラクトフェリン投与群では、脾臓細胞のアポトーシスや、骨髄細胞の損傷が抑制されていたといいます。
第二に、ラクトフェリンは抗がん剤の効力を増強する働きもあります。
アメリカの研究では、肺がんの中でもたちの悪い非小細胞がんの患者さん約100人を2つのグループに分けて、二重盲検による臨床試験を行ないました。一方には抗がん剤を、もう一方には抗がん剤と併用でラクトフェリンをとってもらったところ、部分寛解と完全寛解の合計が、抗がん剤単独群29%に対して、ラクトフェリン併用群は47%にのぼったと報告されています。
第三に、ラクトフェリンは日和見感染症を抑える力があることから、手術後の感染症対策にも有利です。
第四に、ラクトフェリンの血管新生阻害作用は、がんの転移を防ぐうえでも効果的に働くと考えられます。実際に、ラクトフェリンの投与が、大腸がんの肺転移の数を激減させることが動物実験で報告されています。
第五に、がんの患者さんを悩ませる疼痛のほか、口内炎の抑制にも、ラクトフェリンは奏効します。
末期がんの患者さんの大半は、ひどい口内炎で食事も十分にとれなくなりますが、少量のラクトフェリンを含むディスクを口の中に貼ると、疼痛が軽減されて治癒が促されることが確認されています。
さらにラクトフェリンは、化学薬品にみられるような毒性および副作用の心配がないのも大きな利点です。



※図表省略




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