
D-12とは何?
前章で見ましたように、ガンに対する免疫抵抗力は、体内の免疫細胞やサイトカインがカギをにぎっているわけです。
この点に着目して、私たち腫瘍免疫の専門医グループは、体内の免疫細胞や生理活性物質を刺激して免疫力を高める食品を開発しようと共同研究に取り組み、その結果、「D-12(Dimer 12)」という免疫賦活組成物複合体を開発することに成功しました。D-12は日本初の「ドクターデザイン・免疫健康食品」です。
D-12の成分組成と作用
D-12は、植物性(ハーブ系)多糖類の抽出物と、微生物由来多糖類抽出物、およびアミノ酸複合体や微量元素から組成されています。
〔多糖類〕……多糖類は単糖類がたくさん結合した糖質で、植物にあっては光合成によって合成されます。この多糖類に抗ガン効果、免疫増強効果があることがわかっており大変注目を集めています。
〔アミノ酸〕……アミノ酸は二十数種の異なった性質の種類があり、体のタンパク質の材料。サイトカイン類の分泌を促進したり、免疫機能の調節にもかかわっています。
〔微量元素〕……赤血球の成分である鉄をはじめ、カルシウム、マグネシウム、亜鉛など、微量でも生体内の生理作用に深くかかわっています。
免疫検査では、D-12には、次のような作用が確認されています。
・インターロイキン12産生能の改善と維持
・サイトカイン枯渇現象(耐性)を防止
・HLA-class 1抗原の発現向上
・キラーT細胞の強化
・免疫を抑制する蛋白の減少効果
・酸化還元バランスの改善(抗酸化)