ガン細胞を自滅させる昆布のフコイダン

解明された驚くべき有効性

北 廣美 著 1999.04.08 発行
ISBN 4-89295-395-4 C2177  文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


ガンとアポトーシスの関係

ガン細胞を自滅させる昆布のフコイダン

アポトーシスは自然界の掟
ではこのアポトーシスというのはどういう仕組みで起きてくるのでしょうか。
実は細胞には「自殺する」ことが遺伝子そのものに組み込まれています。生物が不要な細胞を排除するためのメカニズムで、この「細胞の自殺」スイッチは必要に応じて入るようになっています。
オタマジャクシがカエルになる際、シッポがだんだん萎縮していくのはご存知でしょう。これは細胞が変型していくのではなく、必要がなくなった細胞が自殺し、だんだんなくなっていくので、変型していくように見えるだけなのです。他にも、イモムシが蝶になったり、冬に木が葉を落としたりするのも、この細胞自殺が起きているためであり、アポトーシスとは、その生物が生きていくために必要な遺伝子プログラムといえるわけです。

アポトーシスはこうして起きる
人間にももちろんアポトーシス現象は起きてきます。生まれた赤ちゃんには指がありますが、これは胎児のときに指の細胞が生えてきたのではなく、最初はグローブのような形で手ができた後、決まった細胞が決まった時期に決まった数だけアポトーシスを起すことで、指の形が残っていくのです。専門的に書くと、細胞の表面からシグナルが伝達され、細胞自殺のスイッチが入ると、その細胞は遺伝子DNAのらせんを切断し、核が断片化して細胞そのものが消滅していきます。これがアポトーシスのメカニズムです。こうしたアポトーシスによる細胞の死は、細胞が損傷して死ぬのとは厳密に区別されています。

ガンは、死なない異常細胞
残念なことに現在、ガンに対して「これで間違いなく治る」というような絶対的な治療法はまだ見つかっていません。
ガンの種類、病状の変化に合わせ、その時々に最良、適切と思われる治療を選び取っているのが現代のガン治療の最前線であるといっていいでしょう。
ところで、アポトーシスの機能が狂ってうまく働かなくなり、細胞が死ななくなってしまったものがガン細胞なのではないかともいわれるようになりました。なぜなら正常な細胞は常に3ヵ月くらいで死に、新しく生まれ変わっているからです。
つまり新陳代謝をしているのです。ところが、ガンになった細胞はいつまでも死にません。それどころか異常に増殖して人間を死に至らしめようとします。

いかにしてガンに対抗するか
ガン細胞は死なずに勝手に増殖し、正常な細胞の栄養を取り上げてしまいます。そこで、ガン病巣を直接切り取ったり、抗ガン剤で攻撃したり、放射線を使って焼いたりと、外部から手を加える局所治療が現在の医学の主流になっているわけですが、もちろんこれら最善の処理によって症状が改善されるケースもあれば、そうでない場合もあり、いずれにせよ現段階では100%の完璧な治療法は見つかっていないのが現状です。
その上、現代社会ではガンの原因となりやすいストレスや、発ガン物質が至るところにあふれており、決定的な治療法がないところへ、ますます患者さんがあふれるという悪循環になっています。
このことから、ガンを消滅させることができないのなら、せめて暴れ出さないようにコントロールし、宿主である人間がガンと共存していく、こういう別の視点の考え方もされるようになりました。
アポトーシスのメカニズムも分子生物学という分野から解明されてきたもので、これもまた新たな視点の一つでしょう。これはつまり、体の内部から、人間が備えている自然治癒力と協力し、ガンを抑制できるのではないかという基本的な考え方にもつながっていくものです。


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