驚異の酵素パワー

ガン・内臓病・美容まで幅広い効用

藤本 大三郎 著 1994.05.28 改訂版 2006.03.15 発行
ISBN 4-89295-610-4 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


酵素はたんぱく質性物質

驚異の酵素パワー

酵素を知るには大根おろしから?
おもちはおいしいので、ついつい食べすぎてしまいます。昔から、おもちに大根おろしを一緒に食べるとよいといいます。
ところが、子どもにしてみたら、ニガイだけの大根おろしを、おいしいおもちにわざわざ付けるのが不思議でならないでしょう。
「どうしてそれ(大根おろし)を付けるの?」と聞かれたら、大人はきっとこう答えるでしょう。
「これをおもちといっしょに食べると“消化”にいいんだよ」
この答えは幼児には通じますが、科学的好奇心の強い子どもなら満足しません。そこで、化学的に説明しようとするとき、「酵素」という言葉が必要になります。
この場合、大根に含まれるジアスターゼという「消化酵素」が、おもちのでんぷんを分解するのを早くしてくれるから、消化にとってもいいんだ、とそれなりの説得力ある説明ができます。
さらに、ジアスターゼとは、でんぷんという物質を分解して、人間の力のもとになる物質、つまりエネルギーを作り出す働きをしているんだ、いまではジアスターゼのことはアミラーゼって呼んでいる、と答えられたら、もっといいでしょう。

酵素は目に見えない
さて、酵素は洗剤に入っているくらいだから、目に見えるのかと感じますが、そうはいきません。ふつうの大きさは、直径五〜二〇ナノメートルほどで、球体をしています。一ナノメートルは一ミリの一〇〇万の一ですから、いかに小さい物質であるか分かります。虫眼鏡はもちろん、ふつうの顕微鏡でも見ることはできません。
しかし、最近では、電子顕微鏡を使うと大きいものなら直接見ることができるようになりました。

すべての生命体に酵素はある
酵素は、地球上のあらゆる生命体で作られています。前出のダイコンにもサンマにも、名もない草花・微生物でも、生きているものの中には必ずあります。そして、それぞれの決められた働きをしています。
ところで、生命体には、必ず「遺伝子」があります。中学校でさんざん悩まされた、あのグアニン、シトシン、チミン、アデニンという四種類の塩基化合物から出来ているもの。つまり、二重らせん構造DNA(デオキシリボ核酸)です。
酵素は、この遺伝子の情報によって作られています。生物の体内にある数千種もの酵素の「設計図」はDNAにあって、そのDNAの塩基配列の違いが、そのまま酵素の働きの違いになるわけです。
酵素の設計図がDNAなら、酵素の骨組みはなにから出来ているのかといえば、たんぱく質で構成されていることが分かっています。
このたんぱく質は、二十数種類のアミノ酸が結合した高分子化合物で、そしてそれぞれのアミノ酸は、DNAの塩基の配列によって決められています。ということは、酵素はその生物の体内で「生成」されているわけです。


その他の各種サプリメント関連書籍