驚異の酵素パワー

ガン・内臓病・美容まで幅広い効用

藤本 大三郎 著 1994.05.28 改訂版 2006.03.15 発行
ISBN 4-89295-610-4 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


人は酵素なくして生きられない

驚異の酵素パワー

食べ物の分解・消化を助ける
酵素の働きを、チーズパンを食べたときを例に見てみましょう。
パンを噛むと唾液が分泌されます。唾液の九九%は水分で、残りの一%の中に消化を助ける酵素「α─アミラーゼ」などの諸成分が含まれています。このα─アミラーゼはパンのデンプンを分解して小さな糖にかえます。また、咀嚼することで胃液の分泌も同時に促されます。
口で咀嚼され唾液のついたパンのかたまりは、食道を通り胃に落ちます。胃液には、たんぱく質分解酵素「ペプシン」があります。ペプシンはチーズのたんぱく質を分解します。
パンは胃液にさらされてしばらく胃にとどまると、お粥状になります。やがて粥状のパンは小腸(十二指腸)に送られ、そこでもさらに分解されながら、栄養素として吸収されていきます。
このように、食べ物はいろいろな酵素の介在によりバラバラに分解されて初めて、体の中に吸収されエネルギーとなりえるのです。もし、体内に酵素がなくて触媒作用が受けられなかったら、いくら食物を食べても、それを栄養として摂取することは困難になります。

体内の通貨「ATP」をつくる
酵素はATP(アデノシン三リン酸)という物質の生成の触媒作用にもあずかっています。
ATPとは高エネルギー物質で、細胞の活動に重要な要素で、“体内社会”の通貨みたいなものです。このATPが流通してエネルギーのやりとりがスムーズに行なわれます。いうならば、酵素は体内社会の造幣局をつかさどっているわけです。
ATPをつくるのに酵素が必要なら、またATPを使うのにも酵素の働きが必要です。わかりやすい例は、筋肉を動かすことでしょう。
手足を動かそうとするときには、脳から「動かせ」という命令が神経を経て筋肉へ伝わります。このとき、その神経から筋肉への命令の伝達は「アセチルコリンエステラーゼ」という酵素なしでは成立しません。また、筋肉の収縮には「ミオシンATPアーゼ」なる酵素が働いています。


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