カニ・エビの「殻」キチン・キトサンが効く

副作用ナシの免疫賦活効果で成人病予防

佐藤 秀昭 著 1993.05.28 発行
ISBN 4-89295-321-0 C2177  文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


コレステロールを低下させる

カニ・エビの「殻」キチン・キトサンが効く

コレステロールとは
コレステロールは、元来は脂肪で、体の細胞膜をつくっていることはご存じでしょう。
とくに脳、神経、脊髄、肝臓、副腎などに多く含まれ、ホルモンを合成する材料にもなっています。
現代人は食生活の欧米化などによって、ほとんどの人が脂肪のとりすぎといわれます。(下グラフ)
そのため、当然コレステロールの値も高く、とくに若年層ではアメリカ人を上回っています。(下グラフ)
コレステロールというと、「なにがなんでも健康によくない」「心臓病には、とくに悪い」などと、諸悪の根源みたいに目のカタキにされますが、これは少々言いすぎです。
コレステロールは、そんなに悪者でぱありません。生体膜の構成分でもあるコレステロールが不足すると、血管がもろくなったり、ホルモンの合成がスムーズになされなくなったりします。

高コレステロールは動脈硬化を起こす
しかし、多くとりすぎると、狭心症や心筋梗塞など虚血性心疾患(いわゆる心臓病)の原因である動脈硬化をもたらす元凶に変貌します。
ここ数年、虚血性心疾患の死亡率ぱ脳卒中を抜き、死亡原因第二位となっています。血清コレステロール値が虚血性心疾患の発症と深い関係があることも示されています。
コレステロールの多い食品を毎日食べていると、血中のコレステロールがふえます。その高コレステロール血症を放置すると、しだいに血管壁にコレステロールがたまり、血管の内側がふくれてきて、長年の間には血管が狭くなります。同時に、血管の弾力性も失われて、とてももろくなってきます。
こうした動脈硬化が脳の血管におこると脳卒中、心臓の血管におこれば狭心症や心筋梗塞などの原因となります。

コレステロールを体外に排出
「キチン・キトサン」には、この血中コレステロール値を下げる働きがあります。
食餌性高コレステロール血症のウサギにキチンを食べさせて、血中のコレステロールがどのようになるかという実験をしました。
すると、キチンを含むエサを食べた後では血中のコレステロールが低下するという結果が得られました。
また、九州大学の菅野道服教授の実験では、同じ食物繊維であるキトサンとセルロースを投与したラット(実験用の大型ネズミ)を比較しました。すると、同じ食物繊維でもセルロースにはコレステロールを下げる作用はなく、キトサンには血中のコレステロールを下げる効果があることが確かめられています。
キトサンは、体内に入ると薄い酸に溶けてゼリー状になり、そのゼリーの中にコいステロールを閉じ込めてしまう働きをもってぃます。
一章で、「キチン・キトサン」は汚物を吸着する性質があることを述べましたが、コレステロールに対しても吸着するのですね。
キトサンとくっついたコレステロールは、そのままいっしよに体外に排出されます。この作用によって、血中のコレステロールの量が低下するというわけなのです。
このことは、「キチン・キトサン」には動脈硬化の発症を抑え、さらに心臓病、脳卒中予防の効果が期待できることを示しています。


※図省略


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