体脂肪の燃焼・ダイエットにカプサイシン

トウガラシの辛味成分が体熱産生を促進する

倉田 忠男 著 2001.08.01 発行
ISBN 4-89295-418-7 C2177  文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


世界中で利用される香辛料の王様

体脂肪の燃焼・ダイエットにカプサイシン

辛いトウガラシと甘いトウガラシ
トウガラシは種類も多く、その品種群を系統だってどのようにまとめるかは、国や地域により少々異なります。大まかな仲間分けでは、辛さによって「辛いトウガラシ」と「甘い(辛くない)トウガラシ」に区別することができます。

【辛いトウガラシ】
……辛味種の代表的な品種は「鷹の爪」、「三鷹」、「八房」などで、葉トウガラシ用として「伏見辛」「日光」などがあります。
鷹の爪は、果実は小さく長さ二〜五センチ、タカのツメのように形が曲がったところからこの名があります。トウガラシのうちでも最上級の辛さで、香りもよい。メキシコの「チリ」やアメリカの「タバスコ」もこの類で、世界的に利用されています。
八房は果実が茎の頂部に六〜一〇本、束状に上向きにつきます。韓国名物のキムチによく使われます。伏見は果実は細長く、品種によって七〜三〇センチとさまざまです。

【甘い(辛くない)トウガラシ】
……辛いトウガラシに対して、ピーマンは果実が大きくて辛味がないものです。ヨーロッパの「ピメント」も同じです。ただし、もともとピメントとはトウガラシの総称を意味しています。アメリカでよく見られる偏平な果実の「スコッシュ」、果実が鮮やかな赤色の「パプリカ」などがそうです。
また、香気が高くて細長い「シシトウ」(獅子唐辛子)もこの仲間です。

生産量は香辛料随一
コロンブスがいた頃のヨーロッパで香辛料といえばコショウを指すものでしたが、今では量的にはトウガラシがそのトップにあります。
世界最大のトウガラシ生産国はインドで、年間生産量は約八〇万トン。トウガラシを栽培している国はインドのほか中国、パキスタン、メキシコ、エチオピア、タイ、韓国、日本などです。世界のトウガラシ総生産量は年間約四〇〇万トンにものぼっています。昔は生産が盛んだった日本ですが、今では年間二〇〇トンほどで、主に中国からの輸入に依存しています。


日本でのトウガラシの品種分類

品種群代表品種
伏見群伏見甘
伏見辛
日光
札幌太
八房群熊鷹
小八房
長八房
八房
大八房
鷹の爪群鷹の爪
本鷹
だるま
榎実群五色
五色群榎実
在来小じし群
中型しし群
ベル群
ししとう
三重みどり
カリフォルニア・ワンダー

世界の国々の料理を“味付け”
利用法からながめてみましょう。
調味料としてウスターソース、ペパーソース、タバスコソース、七味唐辛子に配合され、またカレーとトウガラシは切っても切れない関係にあります。
カレーの辛さの強弱はトウガラシの配合量の多少によってつけられています。
朝鮮料理のキムチや、メキシコ料理のチリコンカルネ、タコス、エンティラーダに、中国料理ではとくに四川料理に代表される各種肉料理や漬物に多く用いられます。辣油や搾菜の辛さもトウガラシによるものです。
まさにトウガラシは、世界中のいろいろな国々の料理に用いられている数少ない香辛料の一つなのです。


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