ストレスと痛みを緩和する母乳成分ラクトフェリン

現代人の心身を癒す「多幸感物質」の驚くべき作用

原田 悦守 木元 博史 共著 2005.07.23 発行
ISBN 4-89295-605-8 C2177  文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


慢性関節リウマチの予防と改善に

ストレスと痛みを緩和する母乳成分ラクトフェリン

薬品の連用は副作用が心配
免疫力が高まり過ぎて起こる「自己免疫疾患」の代表が、慢性関節リウマチです。慢性関節リウマチは、体のあちこちの関節が炎症を起こして腫れ上がり、激痛とともに関節が変形していくやっかいな病気です。
一般的な治療薬としてはステロイドがありますが、この薬は鎮痛効果が高いものの、連用すると症状が悪化し、耐性ができて効果がうすれるなどの副作用が生じるのが難点です。

リウマチの腫れや痛みを抑制
原田らは、リウマチに対するラクトフェリンの効果を探るべく、次のような動物実験を試みました。
ラットの足にアジュバント(免疫増強物質)という薬剤を注射すると、人工的に慢性関節リウマチの状態になります。そこで、アジュバントを投与する前日から、@群のラットには治療薬のステロイドを、A群のラットにはラクトフェリンをそれぞれ連日投与し、症状の変化を比較したのです。
18日後、何も処置していない対照群のラットの足は、炎症を起こして当初の2倍くらいに腫れていました。これに対して、ステロイド投与群はほぼ元の状態に回復。ラクトフェリン群も、対照群にくらべて足の腫れは半分ぐらいに抑えられ、しかもアジュバントを注射したその日から有意な改善がみられたのです。
また、痛みについても、ラクトフェリン群はアジュバント投与1日目から劇的に抑えられ、その効果はステロイドに匹敵し、実験終了の18日目まで持続しました。

実際の患者さんにも効果が
著者の木元らは、慢性関節リウマチを患う女性の患者さんに、腸溶タイプのラクトフェリンをすすめ、成果をみています。
なかには、10年来トイレに行くのも大変だった患者さんがラクトフェリンをとりはじめて2ヵ月ほどで痛みがほとんど消失したり、リウマチの検査(抗核抗体検査)値が陽性から陰性に改善される例もみられています。

ラクトフェリンの効果のしくみ
ラクトフェリンは、炎症を引き起こす物質(TNFα)の産生を抑える一方で、炎症を鎮める物質(インターロイキン10)の産生を増やす働きがあります。つまり、免疫物質の分泌バランスを正常に回復することで、免疫の暴走を抑え、自己免疫疾患の予防と改善に奏効するのです。
ちなみに、治療薬のステロイドは、TNFαの産生を抑える力はラクトフェリンより強い反面、善玉のインターロイキン10まで抑えてしまいます。
こうした一方的な作用が副作用につながると考えられますが、ラクトフェリンを併用すれば、その使用量を減らすうえでも有利です。



※図省略

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