ストレスと痛みを緩和する母乳成分ラクトフェリン

現代人の心身を癒す「多幸感物質」の驚くべき作用

原田 悦守 木元 博史 共著 2005.07.23 発行
ISBN 4-89295-605-8 C2177  文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


ストレスの多い現代人の心身を癒す「母乳成分」

ストレスと痛みを緩和する母乳成分ラクトフェリン

お母さんの腕に抱かれ、おっぱいを飲んでいるときの赤ちゃんは、安心しきった表情をしています。全身で母親のぬくもりを感じ、ときに足でボディランゲージをとりながら乳房にすがりつき、やがてすやすやとおだやかな寝息を立てて眠りにつきます。

赤ちゃんが、いかに母親に全幅の信頼を寄せ、身をゆだねているか、その幸せに満ちた無防備な寝顔を見れば一目瞭然です。

ところで、おっぱいを飲むと赤ちゃんが眠くなるのは、成人同様、おなかがふくれて睡眠中枢が刺激されるためと考えられています。しかし、赤ちゃんの幸せに満ちた寝顔を見るうち、その背景にはもっと別の大きな理由も存在するのではないか、と私は考えました。すなわち、
「母乳の中には、赤ちゃんの心をおだやかにするモルヒネのような物質(多幸感物質)が含まれているのでは?」
と、推測したのです。いまから20年ほど前のことです。

もしそれが事実なら、その物質は、赤ちゃんのみならず、ストレス社会に生きる離乳後の子どもや大人にも大変強い味方となります。

以後、私はさまざまな研究を繰り返し、ついに母乳を介して母親から子どもへ受け継がれる「多幸感物質」を見いだしました。それが本書で紹介するラクトフェリンです。

ラクトフェリンは、心の不安をやわらげて精神状態を安定させる働きがあります。これは近年増えている神経症やうつの解決に大変有効で、しかもラクトフェリンは強い鎮痛作用を併せもつことから、がんの終末医療におけるQOL(生活の質)を高める素材としても注目されます。

さらに、ラクトフェリンは慢性疾患や生活習慣病の予防と改善にも大きな効果を発揮します。現在まで、慢性関節リウマチ、アレルギー性疾患、がん、C型肝炎、高脂血症、冷えなどに有効性が示されています。

社会の高齢化が進むわが国において、ラクトフェリンの役割は今後ますます重要なものになっていくでしょう。



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