疲労と便秘の解消に黒酢+オリゴ糖

二つのパワーで胃腸快調、食欲増進、元気100倍

中山 貞男 著 1999.06.14 発行
ISBN 4-89295-398-9 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


オリゴ糖がビフィズス菌を増やす

疲労と便秘の解消に黒酢+オリゴ糖

善玉菌代表のビフィズス菌
からだ全体に影響を与える腸内細菌、中でもビフィズス菌が善玉菌の代表であると言えるのは、腸内でからだの健康を保つために大変重要な働きをしているからです。
まず、ビフィズス菌は大腸内で糖を発酵し、乳酸や酢酸を作って腸蠕動を刺激して便通をよくし、便秘を予防します。これで腸内腐敗菌の増殖を抑え、細菌バランスを改善します。そして腸内の有害物質を吸着または分解して腸内をきれいにしてくれます。
また、ビフィズス菌が多いと、病原菌や食中毒から腸を守ってくれます。免疫機能を高める物質があるため、免疫力が上がり感染やガンの予防をしますし、血清コレステロールを低下させることにより、心臓病予防の役目も果たすことが知られています。
さらにビタミンB1、B2、B6、B12、ビタミンK、カリウム、ニコチン酸、葉酸をつくり出すなど、ビフィズス菌は健康維持にたいへん役立っているのです。

オリゴ糖がビフィズス菌を育てる
では、善玉代表のビフィズス菌が腸内に多く住むようにするにはどうしたらよいのでしょうか。
もともとビフィズス菌は腸の中に住みついている菌ですが、この菌を育て、増やすことができるのが、オリゴ糖です。
オリゴ糖は単糖類(これ以上小さくできない糖)が2〜4個つながってできています。そして、胃などでほとんんど消化されずに大腸まで届き、腸内でビフィズス菌の「エサ」になるのです。しかも、他の悪玉などの菌のエサにはなりにくいのが特徴です。
例えば「キシロオリゴ糖」を使った実験で見てみると、被験者が毎日わずか0・7グラムを摂取したことで、腸内のビフィズス菌の割合が増加したといいます。

分解されずに大腸まで届く
近年になって開発され、お菓子やジャムなどに使われている「いわゆるオリゴ糖」は、砂糖より甘くなく、上品でさわやかな味です。このオリゴ糖は人間の消化酵素で分解吸収されず、大部分が大腸まで通過していきます。このことは、人工唾液、人工胃液、人工膵液を使って37℃(人間の体内温度)で4時間浸してもほとんど分解されなかったという実験報告からもわかります。
つまり、オリゴ糖はほとんどが大腸に届いて、ビフィズス菌の「エサ」となるだけでなく、消化器官でエネルギーとして吸収されないため低エネルギーなのです。
ビフィズス菌や他の乳酸菌にエサにされた場合、腸内でビフィズス菌の糞(代謝産物)として短鎖脂肪酸ができることが近年の研究で明らかになっています。この短鎖脂肪酸の一つであるプロピオン酸は、コレステロール合成を抑制し、肝臓と血中のコレステロールと中性脂肪を下げるといわれています。
短鎖脂肪酸が体内に吸収される場合、直接糖として吸収される場合の約7割程度のエネルギー量です。オリゴ糖を摂取しても、血糖値やインシュリン濃度がほとんど上昇しないのはこのためなのです。


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