ビール酵母で胃腸快調

大麦麦汁の豊かな栄養が凝縮されたいのちの妙薬

板垣 知雄 著 1998.07.28 発行
ISBN 4-89295-385-7 C2177  文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


多糖体が免疫力を増強

ビール酵母で胃腸快調

風邪に強くなった
1974年発行の医学誌「感染症と免疫学」に「ビール酵母の経口投与による感染疾患に対する抵抗性増強」という研究報告があります。要訳すると、乾燥ビール酵母を猿に継続的に飲ませたら、好中球やマクロファージなどの食細胞が働く細胞性免疫が強化され、風邪や消化器感染症に対する抵抗力がついた、ということです。
一般に免疫力の誘発は注射により行いますが、消化管からの吸収で免疫やアレルギー(アレルギーも免疫の一形態)のおきることはよく知られています。

ガンが退縮した!
酵母によるガンの免疫療法の研究の歴史はかなり古く、1940年頃にさかのぼります。そして多くの研究者が酵母を用いて免疫性を高めガンを退縮させる試みを行っています。
1976年には京都大学医学部の中田利一先生らによって、腹水ガンまたは乳ガンを移植した動物にビール酵母細胞壁(YCW)を使ってガン抑制の実験が行われました。
実験では、ごく少量のYCWを数回に分けて皮下に注射した群では移植ガンが退縮し、死を免れるものがありましたが、注射をしなかった群はガンが増殖して全滅。YCWは確かに有効でした。

なぜガンは退縮したか?
中田先生の友人、光岡明夫先生ら6人の研究チームは、前述の移植ガン退縮の理由を免疫学的な研究手法で追いました。その答えは、YCWを注射された生体内ではマクロファージによる非特異的免疫といわれる細胞性免疫が賦活され、マクロファージがガン細胞に攻撃を加え退縮させてしまったことがわかりました。
マクロファージは体を護るガードマンの仕事をする食細胞の一種です。体に侵入した細菌、異物粒子、ガン細胞などを食べてしまう細胞性免疫という防衛システムに関与しています。


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