ビール酵母で胃腸快調

大麦麦汁の豊かな栄養が凝縮されたいのちの妙薬

板垣 知雄 著 1998.07.28 発行
ISBN 4-89295-385-7 C2177  文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


胃液の分泌を調節し潰瘍予防

ビール酵母で胃腸快調

ストレス性潰瘍を防ぐH2ブロッカー
ストレスは胃の毛細血管の収縮と、胃酸の分泌を促します。また、ヒスタミンも胃酸の分泌や血管壁の透過性亢進、胃壁の強い収縮を起こします。その結果、胃壁は急速に犯され潰瘍を起こします。このようなトラブルに対して現在はヒスタミンH2受容体拮抗剤(H2ブロッカー)が賞用されます。
現在盛んに用いられているH2ブロッカーは近年開発された新薬中の傑作といわれ、この薬の出現で胃潰瘍の手術を受ける人が激減しました。

ビール酵母中の脂質が関係!
ビール酵母製剤でむかつきや胸焼けが治ることは多くの人が体験しています。これは胃酸過多の症状が解消されたことを意味しますが、ビール酵母には試験管内で酸を中和する力はなく、その謎に迫る研究が行われています。
千葉大学薬学部の渡辺和夫教授らは、ビール酵母中にストレス性消化器潰瘍を防止する物質を発見しました。酵母から抽出したある種の脂質で、前述のH2ブロッカーとは異なりますが、この脂質には現在医療に使われている薬品と同程度の抗潰瘍作用が認められています。

抗潰瘍性糖タンパクも発見
この脂質とは異なる抗潰瘍性物質もビール酵母から抽出されています。
大阪大学薬学部の三村務教授らは、ビール酵母の細胞壁を酵素で処理した後、アルコールで抽出した糖タンパクに胃潰瘍を抑制する作用があることを発見しました。
この抗潰瘍性物質は、プロリン、グルタミン酸、グリシン、セリンの4種のアミノ酸で構成されたペプタイドにマンノースという糖が結合したもので、胃液分泌抑制作用のほか、胃粘膜を保護する物質を維持する作用が認められたと報告されています。

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