ビール酵母で胃腸快調

大麦麦汁の豊かな栄養が凝縮されたいのちの妙薬

板垣 知雄 著 1998.07.28 発行
ISBN 4-89295-385-7 C2177  文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


潜水艦に積み込まれたビール酵母

ビール酵母で胃腸快調

第二次世界大戦の激闘が続く中、日本海軍が極秘裏に一つの企てを繰り返していました。その詳細な史実が、吉村昭氏の著書『深海の使者』(文藝春秋刊)に述べられています。

当時、同盟国のドイツと日本の間で軍需重要物資や要人、軍事技術の交流には、潜水艦が使われました。敵国の米英の厳しい哨戒をくぐりぬけるためには、潜水艦で南アフリカの喜望峰沖を無寄港で回る困難な航海をする他に手段がなかったのです。 国家の存亡をあづかるこの“深海の使者”には最高レベルの艦と乗員が選ばれ、レーダーやロケットなどのドイツの先端軍事技術を日本へ導入するために学者や技術者も乗り組んでいました。

往復四ヵ月あまりも要する隠密行、そのための諸準備は当時の知力の及ぶ最善を尽くしたもので、それはあたかも現代の宇宙船の計画にも似た綿密で緊迫したものであったと思われます。

しかし、数次に及ぶ挑戦では、悲劇の運命をたどった使者が多かったのです。戦記には、艦内の乏しい酸素で命をつなぐために安静を強いるような極限の生活が述べられていますが、私が興味をもったのはその食事でした。乗り組んだ人々の健康を支えるために、当時、大日本麦酒株式会社が作っていた「ビール酵母製剤」が食事毎に服用されたとの記述に驚きました。

苛酷な航海に耐え抜くための健康管理計画にビール酵母が選ばれ、その製剤が大量に潜水艦に積み込まれていたことは誠に興味深いことであります。戦争当時学生だった私は、のちに大日本麦酒に就職し、そのビール酵母に深くかかわることになるわけです。

大戦から半世紀あまりを経た現在も、ビール酵母と健康についての研究は行われ、新しい知見が発表されています。現代に生きる読者のみなさんに、ビール酵母の研究にたずさわれた多くの方々の成果をご紹介する機会に恵まれたことを嬉しく思います。



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