新機能性食物繊維α−シクロデキストリン

メタボ、コレステロール、アレルギーの改善に

寺尾 啓二 著 2008.12.22 発行
ISBN 978-4-89295-630-0 C2177  文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


体内での食物繊維の働き

新機能性食物繊維α−シクロデキストリン

水溶性と不溶性の食物繊維
食物繊維は、水に溶けるか溶けにくいかにより、「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の二種類に分けることができます。
そして、水溶性と不溶性の食物繊維とでは、次項で述べるように、その働きに違いがあります。
健康のことを考慮すれば、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方をバランスよく摂取しなければなりません。
そのためには、まずどんな食材にどんな食物繊維が含まれているかを知ることが大事です。
以下に、主な食物繊維を掲げておきます。
水溶性食物繊維としては、グルコマンナン(コンニャク)、アルギン酸(ワカメ、コンブなどの海藻類)、水溶性ペクチン(果物類)などが挙げられます。
一方、不溶性食物繊維には、野菜や玄米などに多く含まれるセルロース、ヘミセルロース、リグニン、不溶性ペクチンおよび、カニやエビの殻に含まれるキチン・キトサンなどといったものがあります。

水溶性・不溶性の働きの違い
21ページの表は、体内での食物繊維の働きをまとめたものです。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維とでは、その働きに違いがあります。
不溶性食物繊維は、大腸内で水分を吸収してふくれることで、便のカサを増やしたり、適度な軟らかさにしたりするとともに、腸壁を刺激して蠕動運動を活発にすることにより、排便を促します。
また、これにより、大腸内の有害物質や発ガン物質の濃度を薄めるとともに、それらが速やかに体外に排出されるようにします。
一方、水溶性食物繊維は、水に溶けてからゲル状(ゼリーのような固まり)になります。それにより、胃内容物が腸へ運ばれるスピードを遅くし、ブドウ糖などの腸管からの吸収速度を緩やかにして血糖値の急上昇を防いだり、コレステロールや胆汁酸などを吸着して腸管からの吸収を抑制し、それらの体外への排出を促進したりします。
さらに、腸内細菌の善玉菌のエサとなって、善玉菌を増やします。

善玉菌による健康効果が得られる
ヒトの腸内細菌は一〇〇種類以上、その数は一〇〇兆個以上ともいわれます。
それぞれの働きから、善玉菌、悪玉菌および、その時々で善玉菌と悪玉菌のどちらか優位な方に味方する日和見菌の三つに大別されます。
代表的な善玉菌である乳酸菌の一種ビフィズス菌には、次のような有用な働きがあります。水溶性食物繊維はビフィズス菌を増やして、ビフィズス菌優位の腸内環境にすることで、これらの働きを活発にします。

・病原菌の感染を防ぐ……ビフィズス菌が優位だと、食物繊維などの糖分を分解してつくる乳酸、酢酸など有機酸が増えて腸内が酸性に傾くため、病原菌が腸内に侵入しても、その殺菌作用により感染が起こりにくい。

・便秘や下痢の予防・改善……増えた有機酸が、腸内の腐敗や異常発酵を抑え、また腸の蠕動運動を促す。

・ビタミンの合成……ビタミンB群(B1、B2、B6、B12、)、ビタミンK、ニコチン酸、葉酸など。

・免疫力を高める……腸管粘膜上の腸管免疫を刺激し、サイトカイン(生理活性物質)の発現を誘導することで、全身の免疫系を活性化するため、免疫力が高まる。

・有害物質の分解、抑制……ある種のニトロソアミンなどの発ガン物質を分解する。また、悪玉菌がつくり出すインドールやアンモニア、スカトール、硫化水素などのような有害物質を減少させ、腸内が酸性に傾くことで、有害物質の腸管からの吸収も抑制する。


※表省略


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